渡哲也 ベスト10

渡哲也 渡哲也 ベスト10歌詞
1.くちなしの花

作詞:水木かおる
作曲:遠藤実

いまでは指輪も まわるほど
やせてやつれた おまえのうわさ
くちなしの花の 花のかおりが
旅路のはてまで ついてくる
くちなしの白い花
おまえのような 花だった

わがままいっては 困らせた
子供みたいな あの日のおまえ
くちなしの雨の 雨の別れが
今でも心を しめつける
くちなしの白い花
おまえのような 花だった

小さな幸せ それさえも
捨ててしまった 自分の手から
くちなしの花を 花を見るたび
淋しい笑顔が また浮かぶ
くちなしの白い花
おまえのような 花だった


2.水割り

作詞:水木かおる
作曲:遠藤実

いつもおまえは 微笑ったあとで
ふっと淋しい 顔するね 顔するね
うすい肩さえ 痛々しいが
水割りの 水割りの 酒といっしょに
飲みほす恋の わかれ酒

きれいばかりに 見ないでくれと
みせたうなじの 傷のあと 傷のあと
影と影とが 呼びあうからか
水割りの 水割りの 氷みたいに
こころがふれて 鳴った夜

うらむその目を ふり切るおれに
そっとさし出す 女傘 女傘
抱いてやりたい 抱いたら負ける
水割りの 水割りの 酒のちからで
とびだす路地に 冬の雨


3.日暮れ坂

作詞:水木かおる
作曲:遠藤実

何んのために やすらぎに背をむけて
何んのために ひとり行く日暮れ坂
ほこりによごれた上着を肩に
出逢いと別れ 今日もかさねる
ふりむいたら なにもかも くずれ去る
ふりむかずに ひとり行く日暮れ坂

夢は遠く傷ついて たおれても
夢の重さ なげくまい 日暮れ坂
ネオンの灯りは はなやかだけど
吹きすぎてゆく 風は冷たい
風の中でひらく花 枯れる花
風に吹かれ ひとり行く 日暮れ坂

かがやき忘れた 都会の星よ
ささくれだった 人の心よ
遠い道の はてで呼ぶものはなに
遠い道を ひとり行く 日暮れ坂


4.流氷の街

作詞:小椋佳
作曲:小椋佳

流氷の街の 片隅で
心にしみ込む 優しさは
涙おく 露草か
ひそやかな ひとよ

すまじきは恋の 戯れか
心のなごみの 華やぎも
ひとむれの つわぶきか
隠れ咲く 花よ

白くて細い 首すじの
ほつれ毛あたり 忍び寄る

別れの影を ふり払い
笑顔ばかりを 見せていた

流氷の街を 背にすれば
心にさし込む 悲しさは
ひたむきな 追い風か
散り花の 夢よ


5.めぐり逢いしのび逢い(デュエット:多岐川裕美)

作詞:水木かおる
作曲:遠藤実

(男)月日はお前を変えていた
(女)月日にあなたも変わったわ
(男)半分残ったボトルだけ
(女)酒場の棚に眠ってた
(男女)めぐり逢い しのび逢い
(男女)遠い日の夢 夢 夢 夢
(男)心変わりというよりは
(男)春があまりに 永すぎた

(男)駅まで送るというおまえ
(女)ひとりが似合うというあなた
(男)気まずい時間をつなぐよに
(女)流行の歌が鳴っていた
(男女)めぐり逢い しのび逢い
(男女)遠い日の夢 夢 夢 夢
(女)ふたりそれぞれやすらぎを
(女)くれるとまり木 ほしかった

(男女)めぐり逢い しのび逢い
(男女)遠い日の夢 夢 夢 夢
(男女)何か別れにぬくもりを
(男女)残すひとことさがしてた


6.ラストシーンは見たくない(デュエット:松坂慶子)

作詞:水木かおる・杉本真人
作曲:杉本真人

(男)泣くのはよせよ
(男)責めるのはよせよ
(男)ほほえんで 見せてくれ
(男)いつものように
(女)グラスに浮かぶ
(女)ふたりの姿
(女)とじ込めて しまいたい
(女)いついつまでも

(男)あゝ運命まかせ
(女)あゝ愛をつなぐ
(男女)おろかな二人になりました ラスト
(男女)ラストシーンは見たくない
(女)明日を知るのが怖くて
(男女)ラストシーンは見たくない
(男)言葉さえ
(女)時間さえ
(男女)止まればいいものを

(女)あなたも酔って
(女)わたしも酔うわ
(女)夢うつつ ゆれながら
(女)いつものように
(男)夜更けの霧に
(男)涙をかくし
(男)かりそめの楽しさに
(男)心そらして

(男)あゝ運命まかせ
(女)あゝ愛をつなぐ
(男女)おろかな二人になりました ラスト
(男女)ラストシーンは見たくない
(女)明日を知るのが怖くて
(男女)ラストシーンは見たくない
(男)言葉さえ
(女)時間さえ
(男女)止まればいいものを


7.夜霧よ今夜もありがとう


8.みちづれ

作詞:水木かおる
作曲:遠藤実

水にただよう 浮草に
おなじさだめと 指をさす
言葉少なに 目をうるませて
俺をみつめて うなづくおまえ
きめた きめた おまえとみちづれに

花の咲かない 浮草に
いつか 実のなる ときをまつ
寒い夜更けは お酒を買って
たまのおごりと はしゃぐ姿に
きめた きめた おまえとみちづれに

根なし明日なし 浮草に
月のしずくの やどるころ
夢の中でも この手をもとめ
さぐりあてれば 小さな寝息
きめた きめた おまえとみちづれに


9.花あかり(デュエット:牧村三枝子)

作詞:水木かおる
作曲:浜圭介

待たせるだけで あの日から
いくつの季節が 流れたろ
夜が寒いと 花冷えの
肩があまえる めぐり逢い

思えば長い 冬の日も
色づきそだてた 夢ひとつ
逢いたかったと すがりつく
しだれ桜の 花あかり

あふれる愛を そそぐよ
空ければグラスに 充たす酒
酔って怨みを こめた目が
胸にせつない 花の宿

吐息もからむ 襟あしに
花びらふたつの こぼれ紅
恋に生きたい 死にたいと
むせぶおぼろ夜 雨になる


10.わかれ花

作詞:水木かおる
作曲:遠藤実

誰かがささえて やらなけりゃ
倒れてしまう あの女
俺は行くぜと 別れたけれど
うしろ髪ひく 残り雨

今日からひとりと つぶやいて
怨みをこめた あの泪
女ごころは 切ないけれど
俺にゃできない 幸せに

よごれたこの世に ただひとり
真珠のような あの女
きっと浮かぶさ 淋しい顔が
俺がいのちを 閉じるとき